出演者 長谷川祐一  2001.02.25
 今日の心と体のクリニックでは、「健康と情報」についてお伺いします。まず、皆さん健康に暮らしたいと願うのが大体の望みだと思いますが、今日は具体的に生活の中でどんなことに気をつけていったらいいのかを伺っていきたいのですが、まず薬剤師さんとしまして健康というのをどの様にとらえているんでしょう。
 健康というのは、僕達ですと薬を出すという事で、病気にかかってからという事になってくると思います。病気になる前・・例えば風邪を引く前に薬を飲むということになりますね。大きな病気、例えば今三大疾病といわれてます、ガン、心臓病、脳卒中などの病気にかかる前にいろんな健康作りをしていこうと、我々が情報を提供してなるべくそうならないように、また未然に防げるように情報発信をこれからしていく運動を心掛けて行きたいと思っています。
 はい。薬局に行きますと対外は薬をもらうだけ、というような頭がありますが、先生は今健康日本21という運動に力を入れているというですが、これは具体的にいいますとどういった活動なんですか?
 これはですね、今後10年間進められる国家的なプロジェクトです。全ての国民が健康で明るく元気に生活出来る社会の実現を図る為に早世を減らして、痴呆や寝たきりにならない状態、介護にならない状態をを延ばしていきたい。普段の生活のままで、終焉を迎える事を目標に個人の力と社会の力をあわせて、皆で健康作りを総合的に進めて行こうという運動です。
 本当に「健康」という事一つとっても、この時間では終われないほどの情報量があると思うんですが?
 それはですね、健康について現代は情報が錯綜してますよね、情報がありすぎて皆さん混乱していますね。

 例えばですね、「朝晩、これ飲むといいよ」というものが、実はその人によっては良くなかったりする場合がありますし、取り過ぎても良くない場合もありますし、こういった場合のものも気をつけなければいけませんね。

 また、今ダイエットブームということになってますが、確かに私のように太りすぎも良くないですが、逆に痩せ過ぎも良くないといわれてますよね、そういうものをキチンと皆で数値を目標にして、あるいは、正しい情報を入れて健康作りをしていこうというのもこの理念の中に入ってくると思います。

 なるほど、その「健康」の中でももっとも基本となるのが、『食』という事じゃないかと思いますが、この『食』について気をつけたいことなどありましたら、教えてください。
 まず食べ過ぎに注意!私もなかなかこれが出来ないんですけど・・・食べ過ぎない、それから朝食をキチンと食べる、それから量と質を考えた上で食事を楽しく食べましょう。一人で淋しく食べると、美味しくないんですよ。二人以上で、皆で時間をかけて、まあなかなか時間をかけるっていうのは難しいですけど、30分位はかけて食べましょうとか、外食や食品を購入する時には栄養成分表示を参考にして下さいと言う事ですね。

 例えば、食塩の量って、10g未満という指標がありますが、イメージ出来ませんよね。食塩を10gというといろんな栄養成分表を見たり、栄養師さんの指導を受けたりとかありますが、でも、食品を購入する際には、商品の裏のラベルに栄養成分表示が義務付けられておりますが、それを確認するようになります。そこにナトリウムの量というのが記載されているんですが、食塩の量というのでは出ていないんですね。そのナトリウムを2.5倍すると食塩の量になってきますから、2.5倍して10gを超えないように気をつけて食べる用にですね。

 なるほど、パッケージの食品だとそれは可能ですけど、例えば外食しまして、一つ丼が出てきて食塩の量が幾らかといっても難しいですよね。
 今ですね、電子塩分計というものが出ております。ですのでお味噌汁等にも入れて毎回塩分を計って飲むこともできますが、そこまで必要かどうか分らないんですが・・・私が言いたいことはその位意識したほうが良いと言う事です。
 それでは、次ぎに運動についてお話を頂きたいと思います。まず運動という事で、毎日どの位の運動量が必要かを伺いたいのですが?
 はい、一週間にですね、7日間ありますが、身体を動かす運動として3000〜3500kcalを消費する人の脂肪率が一番少ないというデータがアメリカにあるんですね。それをもとに『健康日本21』では歩数を決めて運動しましょうということをいっております。

 意識的に運動する事が大事なんですが、それだけでは中々運動出来ませんので、一日の歩数の目標値を男性は現状の8202歩から、9200歩、約10000歩、歩きましょうと目標を立てています。

 う〜ん、でもなかなか、8200歩なんて歩って無いんじゃないかと思うんですけれど、いわきはほとんど車で移動しますからね、私は2000歩も歩いてないんじゃないかと思うんですけど・・・。
 そうですね、ゴルフですとハーフで8000歩、歩く人が標準だと思うんですけど、その位歩かないとダメなんですが、その後皆さんビールを飲んでしまいますよね。中瓶1本6000歩といわれてますので、カロリー消費する為にまた後で頑張って歩かないとスコアも崩れてしまうんじゃないかと思うんですけど・・・
 大体1000歩歩くのに10分くらいでしょうか?
 1000歩歩くのに10分くらいかける・・その人の健康状態にもよりますが、あまり早く歩いても、心臓が悪い方とか高血圧の方は無理して運動しても良くありませんので、続けるという事が大事ですね。1000歩歩くまで歩いてみるということですね。
 最後になりますけれども、先程もお話した通り健康に関する情報がたくさん有り過ぎるので、例えば健康補助食品一つとってもですね、薬局にこうパァーといっぱい並んでおりますので一体どれをえらんでいいのか判らないとか、そういう悩みとかもあるわけですが、その辺をちょっと整理してお話いただけますでしょうか。
 そうですね、我々がお客様あるいは利用者の方々にお薬を進める際、または補助的な食品を進める際ですが、まず補助食品等は4月から保険機能食品という規定が出来きます。食品とは別に機能を持ったものを指し、すすめる場合には4つの事を心がけています。

 それは、すべての情報の開示です。それから、生活者の解る言葉で話す事。適正な媒体に載せましょうという事。こういう風にFMなどでお話したりとかですね。それから生活者を良く教育するということも大事なポイントになっておりますので、一人で、自己責任で選ぶ方はそれで良いんですが、迷ったりする方は、我々薬剤師でも良いですし、そこで働いているアドバイザーの方から情報をいただいてくださいという事を心がけてください。

 今日は健康と情報についてのお話でしたが、今後薬剤師さんとしてまた薬局として「健康と情報」というものを、お客さんや患者さんにどのように伝えたていきたいと思っていらっしゃいますか?
 今までお話してきた通り、情報というのは選んで適切に渡さなければならないという指名を我々はもっていると思うんです。ですから健康日本21でもですね、まちかどで気軽に、ドリンク1本買いに来た時でも話を出来る体制をとって、健康に関する情報を正しく伝え、皆さんと一緒になって病気を考えていきたいと思っております。もちろん必要な場合は、お医者さんへの受診をすすめとか、早い段階で機会を作っていきたいと思ってます。
 いかがでしたか?健康的な生活を送るためには、食生活、生活習慣そして運動とこの三つの要素が大切なんですね。これらの健康に関する情報を病院だけではなく近くの薬局でも聞く事ができます。