出演者 坂本 新治  2000.08.27
 今日の心と身体のクリニックでは、”お薬”についてお話を伺ってまいります。宜しくお願いします。それでは、今日はお薬について色々お伺いしていきたいと思います。

 まずお薬の飲み方ですが、どうやって飲むのが一番よいのでしょうか?

 これは一般的に言われておりますけれども、コップ1杯の水やぬるま湯で飲まれるのが一番良いですね。
 はい。”コップ1杯”と今お話頂きましたが、これには何か理由があるのでしょうか?
 そうですね。これは薬を飲みやすくするだけではなく、胃の中で早く溶けますし胃の負担も軽くできます。その他の大事な理由としてはきちんと「薬を飲みこんでもらう」という理由があります。水等の量が少ない為にきちんと飲みこんでないと薬が咽喉や食道に引っ掛かってしまうと症候してしまうんですね。病気を治す為に薬を飲んでいるのに飲み方が悪くて病気になってしまっては大変ですからね。
 そうですね。水の量が少なくて咽喉とかに詰まって辛い思いをしたことがありますけど・・。例えばお子さんに薬を飲ませる場合はどうですか?
 はい。やはり水やぬるま湯で飲まれるのが一番いいですが、親御さんの中にはどうしても薬を飲んでくれないと言う事でジュースとかアイスとかに混ぜてもいいですか等の質問を薬局の店頭でよく受けますが、この質問がとても難しくて、薬によってはりんごジュースだと味は変わらないけど、みかんジュースだと味が余計苦くなってしまったり、ミルクに混ぜると薬の効き目が悪くなったりとケースバイケースなんですね。ですから、薬が変わった時にはその都度飲ませ方の知恵を薬局でお聞きになってみてはいかがでしょうかね。
 はい。今お子さんに薬を飲ませる場合について伺いましたが、大人の方でもどうしても飲みにくいという事でオブラートを使って飲む場合もあるんじゃないかとおもうんですね。私も子供の頃、酔い止めの薬の匂いがどうしてもダメでオブラートに包んで飲んでましたが問題はありませんか?
 普通大部分の薬は問題ないと言われております。ただし、苦い胃薬をオブラートに包んで飲んでは効き目が表れにくいかと思います。このタイプの薬は苦いという刺激で効き目が表れるんですね。ただ必要以上に苦味が感じる事はないと思いますのか・・・。飲み方の工夫を一つ挙げますと、「苦味」を舌で一番感じる温度というのは体温位と言われてますので、この場合はぬるま湯よりは水で飲んだほうが良いかと思います。
 そうしましたら苦い薬の時は、舌に少しぬって、苦味の刺激を感じてから残りの薬をオブラートに包んで飲むという方法ではダメでしょうか?
(^O^)”。そうですね〜。苦味が感じられればいいお薬ですから、その飲み方でも良いと思うんですが・・、できればその量(一回分)で包まずに飲んだほうがいいですね。
 すみません〜、つまらないことを聞きまして・・。それでは、次に飲むタイミングに気をつけることを教えてください。
 通常指示通り・・食後とか・食前とかありますが、指示通り飲んでいただければ問題ないかと思います。ただ、指示が無い場合やあいまいな場合というのはどうしても困ってしまうと思うんですね、例えば病院でもらっているお薬は大丈夫だと思うんですが、通常薬局で売られている、皆さんもよく知っている総合胃腸薬こういった中には食後または食間に服用する物があります。

 総合胃腸薬の中には胃酸を抑えるものとか、食欲を出すもの、消化を助けるもの等様々なお薬がが配合されておりますので、食べ過ぎなら食後とか胃が痛むようなら食間、食事と食事の間、食後2時間ぐらいですねこの間に服用するなど、症状に合わせて飲み分けることが出てきます。タイミングが悪いと薬が効かない。それどころか症状が悪くなる場合もあります。その他に薬を効果的にする為に様々な服用のタイミングとか食事の内容などにも関係しますのでお薬をお買い求める際に、または処方薬を頂く際には是非薬局にお聞きになってください。

 今日はお薬についてお話を伺っておりますが、次ぎに薬の保管方法で、注意する事がありました教えてください。
 保管方法ですが、これはどの薬にも共通することですが、大切なのは3つの悪、高温・湿気・直射日光にさらさない事です。薬は化学物質ですからこのような条件の元では分解が進んでしまいます。温度に関しては25度以下を目安にして頂ければいいと思います。
 今のお話から、「3つの悪」からお薬を守る為によく冷蔵庫に入れる方がいるとおもうんですね。私も子供の頃に液体の風邪薬が冷蔵庫に入っていたのを思い出しますが、それはいいんでしょうか?
 そうですね、病院さんで使う粉薬なんかですとまずいものもありますが、市販薬、通常薬局で売られているものについては問題ないと思います。

 病院さんで使われている水薬とか胃薬等の中には、温度が低すぎる為に中の成分が分離して固まってしまうものもありますので注意が必要です。粉薬に関しましては、冷蔵庫内の結露によって湿気を含む場合もありますので、そのまま保存しないようにすれば大丈夫です。

 お薬の注意書きの中に「暗所」で保管という但書きがありますもんね。
 そうですね、冷蔵庫もドアを閉めれば「暗所」ですからクリアですね。
 はい、それでは実際に薬を飲んだり使ったりする上で特に注意する事はないですか?
 これはやはり決められた指示をよく守ることですね。

 例えば飲み忘れたからといって、自分の判断で2回分を一緒に飲むとかいうのは絶対止めてください。薬によって飲み忘れの対処法は違いますので、飲み忘れの心配のある方は事前に薬局で対処法を聞いておいた方がいいですね。

 はい。他にはありますか?
 そのほかには、自分勝手の判断で色々な薬を飲み合わせないということですね。

 例えば糖尿病の薬を飲んでる人が風邪を引いたので、薬局に売っている風邪薬を誰にも相談しないで勝手に飲んだ為に糖尿の薬が効きすぎてしまうということもありますので、普段から飲んでいる薬があるときは薬局にご相談してください。

 お薬の飲み合わせについてお話がありましたが、今度は副作用から身を守る方法はありますか?
 副作用というのは一番難しい問題になりますが、副作用の無い薬というのは実際ありませんから、後は防ぎきれるかどうか、自分の使っている薬の副作用を予め知っておくと役立つ場合があります。

 例えば、おしっこの色が変わるとか眠くなるとか、日常生活上に変化が表れることを知っておくことは大事な事です。そのような事を知ってさえいれば、おしっこの色が例え赤くなっても薬のせいで体に害が無いと分かっていれば安心できるわけです。

 また、副作用を知るポイントとして様々な体調の変化が起きた時にこのまま薬を使いつづけて良いのかという副作用事態の重さになりますね。

 先程、薬と薬の飲み合わせのお話いただきましたけど、食べ物と薬の相性というのはありますか?
 これも多岐にわたってありますが、例えば水虫の飲み薬でグリセオフルビンというお薬がありますが、こういったお薬ですと脂肪食といって脂っこいもの食べた後だと効き目が良くなったりとか、有名なところで血液を固まりにくくするお薬と納豆とか野菜の関係とかですね。後、喘息の薬と・・これは色々ありますが、炭火焼きの焼き肉が効き目にいろんな影響を及ぼしたりと沢山有りますので、これに関してもお薬をもらう際に薬局に聞いたほうがいいと思います。
 先生は薬局にお勤めになっていると思うんですが、患者さんからの質問で一番多いのはなんでしょう?
 自分のお薬の効き目について知りたがってますね。最近多いのは副作用を気にされる方が多いですね。これに関しても薬の効き目を知っておくにこしたことはないですが、副作用については体調の変化が表れない場合はむやみに心配しないように通常伝えているのが現状ですね。
 メーカーによって同じ薬でも沢山種類があってどれを飲んでいいのか消費者にはわからないですよね。その辺は症状を聞きながら的確なアドバイスをするわけですか?
 そうですね。先程胃腸薬の事でお話ありましたけども、本当にこの患者さんが訴えている症状に一番いいのはどれなのか的確にアドバイスしながら、勧めてあげられるという事が私達薬局の仕事の一つになりますので、日々一生懸命やるように努力しております。
 それでは最後になりますが、今日のまとめをお願いします。
 今まで述べました事はすべて一般的な事です。皆様もご存知の通り薬は千差万別いろんな種類があります。それぞれによって飲み方や保管の仕方、注意しなくてはいけない事が違いますので、皆様方が自分の使用している薬ついて感心を深くし、薬局を上手に利用してみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。