出演者 眞木哲夫  2000.02.23
 今日の心と身体のクリニックでは、いわき市薬剤師会会長の眞木哲夫先生にいわき市立総合磐城共立病院の院外処方せん発行についてお話を伺ってまいります。

 さて現在いわき市薬剤師会では、磐城共立病院の院外処方せん発行の向けて病院内に相談コーナーを設けてるそうです。ここでは患者さんへの啓蒙やかかりつけ薬局などの勧めなどを行なっていたり、各種の広報誌などでも市民にPRしておりますが、今回の放送では相談コーナーや薬局・薬剤師会に寄せられた患者さんからの質問や疑問などについてお話を伺っていきたいと思います。先生宜しくお願い致します。

 よろしくお願いします。
 さて今お話したように病院や相談コーナーなどで2月7日から病院内の薬局から薬が出るのではなく街の保険薬局から院外処方せんによって薬を貰うようになるので今のうちに「かかりつけ薬局」というのを決めておいたほうが良いということですけども「かかりつけ薬局」とはどういう意味なんでしょうか?
 はい。「かかりつけ薬局」とは言葉をかえていえばあなたが薬を調剤してもらったりあるいは何でも相談できる保険薬局と言うことなのですね。ですからそういう薬局を決めておいていただくとあなたの体質や今まで服用した薬の状況とか薬によるアレルギーの状況などの記録、これを薬歴といいますが、そういうものを元に処方せんによって医師が投薬した薬・薬局で売っている薬を含む全ての薬についてダブってでたとか、飲み合わせをチェックすることであなたの健康を守る役目を果たすことができるといえます。いわゆるそういう薬局があなたの「かかりつけ薬局」ということなのです。
 やはりそうですよね、いくつかの病気を持っていらしゃる方は薬の数も多いと思うんですね、例えば風邪をひいた時などでも沢山のお薬がでますからね、では実際に「かかりつけ薬局」をどのように決めたら良いんでしょうか?
 そうですね、もう既に行きつけの薬局というのがあればそれでいいのですが、薬局に行った事が無いとか院外処方せんなんて初めてだという方は今から決めることになるのですが、そういう場合、自宅の近くとか病院から帰宅する途中の薬局、あるいは職場の近く、または病院の近くといろいろありますね、そういう中から自由に自分で選べばいいのです。

 それとですね、よく質問されるのですが、薬の扱っている所ならどこでもいいのかというのがあるんですが、これはちょっと違いまして薬局と薬店という違いがあります。薬は販売していても処方せんは扱わない、扱えないというのが薬店といいまして、薬局の場合は玄関等に表示がありますが、『保険薬局』とか、『処方せん受付け』とかあります。そういう事で薬局の方に行っていただきたいのです。

 はい。○○薬局、△△薬店とか看板名で見ればわかると言うことですが、他に目印とかありますか?
 そうですね、今話しました黄色に黒の文字で『処方せん受付け』あるいは日本薬剤師会で設定してます『基準薬局』なんていう看板もありますね。そういったところを目印に行けば大丈夫です。
 それでは『かかりつけ薬局』を決めましたら何か契約をしなければならないのでしょうか?
 そのようなことな全然必要ありません。何かしらの契約や取り決め等で縛られることはなにもありません。自分で薬を調剤してもらいたい薬局を自由に決めて処方せんを持参すればそれで良いのです。
 今日の心と身体のクリニックでは、いわき市立総合磐城共立病院の院外処方せん発行についての質問や疑問などについてお話を頂いてます。 

 さて先程から『かかりつけ薬局』というお話を伺っておりますが、一度この薬局を決めたら他に替えるということはできますか?

 これに関しては何らかの理由・事情で他の薬局に替えることも自由に出来ますし、その日の都合で別の薬局で調剤してもらう事も可能です。それはいわき市内は素より、市外・県外・全国どこの保険薬局で調剤してもらう事ができます。

 ただ、毎回処方せんを持参する薬局がバラバラになってしまいますとあなたの服薬状況や体質などが把握できないことがあります。ですから自分のいきつけ・即ち『かかりつけ薬局』を決めておいて頂けると安心して薬の服用もできるのではないでしょうか。

 はい。先程磐城共立病院内にFAXコーナーが設置されたと申し上げましたが、これは処方せんを持参すれば希望する薬局に送信してくれる事なんですよね、もっと具体的に教えていただけますか?
 処方せんをFAXで送信する、これは写しになるんですけども前もって処方内容を薬局に知らせることによってあなたが薬局に行くまでに、先程話しました薬歴カードの作成や飲み合わせ・重複投与などのチェックができるわけですね。または薬の準備・調剤・病院への問合せなどもできますし、待ち時間の短縮にもつながるわけです。直接持って行くよりもそういったことで色々メリットもあります。

 もちろんこの場合のFAX送信料は無料ですのでご安心下さい。

 いままで共立病院ですと、診察を受けるまでの時間というのももさることながら薬をもらうまでの時間もすごいストレスだったと思いますが、FAX送信によってより待ち時間が少なくなるということですごく喜ばしいことなんですが、またですねお年よりの方が多いと思うんですが、お年よりの方は自分でFAXを使用ことがない方が多いと思うんですがこれについては大丈夫ですか?
 FAXコーナーには診療時間中、通常午前8時30分〜午後5時30分までは必ず薬剤師会のスタッフがおります。あなたの希望薬局を言えばその方が代わっても送信してくれますし、また自分で簡単にできるFAXロボという自動送信の機械も設置いたしておりますので、安心してご利用になって下さい。
 例えばこのFAXロボで送る場合なんですが、自分の決めた薬局のFAX番号はすぐ分かるのですか?
 はい。それはそういう患者さん一人一人にFAXロボ用のカード、言うなれば銀行にあるATMと同じようなカードを発行致しますので、ロボに差し込みますと自動的に自分の決めた薬局に送信してくれますのでそれも大丈夫だと思います。
 まずはカードを発行していただいてというところから始まるわけですね。それではFAX通らさないで直接薬局に持参した場合でも大丈夫ですか?
 それもですね、一度薬局を決めてカードを発行した後でも必ずしもそれをやらなければならないと言うわけではありません。処方せんを直接保険薬局に持っていっても調剤してもらうことはできます。ただ前にもお話しましたようにあらかじめ薬局にFAXしておいた方が色々なメリットがあるということになりますね。
 あと、例えば共立病院でFAXし忘れてしまって自宅に戻ってからハッと思ってからFAXしても大丈夫ですか?
 それはですねご自分で、病院内のFAXでなくても自宅にあるFAX、あるいはどちらかのお店のFAXを借りてでも大丈夫です。
 さて、薬のもらい方なんですが、薬局へは必ず患者さん自信が処方せんを持参しなければ薬を調剤していただけないのでしょうか
 その心配もありません。処方せんをお持ちになる方が、家族の方、あるいはどなたか知り合いの方など代理の方でもお薬をお渡しすることができます。
 あのそういった時にはですね例えば市役所で住民票などもらいたいときに委任状みたいなものを持たせてということになりますが
 やはり必要ありません。ただ、お医者さんが発行した処方せんを持ってきていただかないとなりませんので忘れないようお願いします。
 それでは処方せんの有効期間ですが、発効日を含めて4日間となっておりますがどういう理由からでしょうか?また、その期間を過ぎてしまった場合はどうしたらよいでしょうか?
 これには色々な理由がありまして、

 1つには、厚生省の決まりで処方せんにも必ず記載されてますが、なぜ有効期間があるかといいますと人間の体・病状というのは毎日少しずつ変わる、そういうことから無期限というわけにはいかないということと、別の見方をしますと4日間あるということは処方せんが発行された当日に何らかの事情があって薬局に行けない場合、翌日も行けるということで4日間のゆとりがあるということですね。

 仮に4日間過ぎてしまったそういう場合、これは薬局でお薬は出せませんので再度病院に行かれまして医師の診察を受けなければ薬は処方されません。ですから有効期間内に行くように注意なさってください。

 4日間過ぎてしまった場合は必ずお医者さんにもう一度行っていただくと言うことですので注意してください、ということですね。では、処方せんを紛失した場合薬をもらうことはできますか?
 この問題も現実にあることなんですが、例えば処方せんをFAXした後でも実際の処方せんが無いと薬局に行っても薬を受け取ることは出来ません。何度探してもどうしても無ければ病院に行って相談してみてください。おそらく再発行してくださると思います。ただしその場合の再発行は有料になると思います。
 では紛失は要注意ということですね。旅行や出張で処方せんを持ったまま居住地を離れてしまった場合はどのようにしたらよいのでしょうか?
 先程お話したように有効期間が4日間ありますので日本全国どこの保険薬局でも調剤していただけますので、処方せんを持参していただければ大丈夫でございます。ただ既に、いつも行っている『かかりつけ薬局』にFAX送信してしまった。その場合、薬局では薬の準備などをしてることもありますし、あるいは患者さんが来ないけどどうしたのかなと心配する場合がありますので電話で結構ですので、その旨を連絡していただきたいと思います。
 それから同じ薬をまたもらいたい時なんですが、これは薬局に直接行っても大丈夫でしょうか?
 この問題もよくにあることなんですが、例えば血圧の薬や胃の薬などの慢性疾患でかかられてる方が今回もまた同じだろうと薬局に直接来て薬下さいと言われるんですが、そういう場合でも我々薬局では医師の処方せんに基づいた調剤をしなければなりませんので新たに医師の診察を受けて処方せんを発行して頂いてください。その点は常々お願いしている事でございます。
 やっぱり自分だけの考えで体のことを決めてしまってはいけないと言う事ですね。それでは2月7日より全診療科で院外処方になるということなんですが、例えば時間外とが例外的なことはありますか?
 はい少しありますのでお話しますが、原則全診療科院外処方ということになっておりますが、全診療科といいましても透析を受けている患者さんやまた救急車の入る所の救急室にいかれた方、あるいは日曜日とかウィークdayでも夜間などの場合、いわゆる時間外の場合ですが病院や薬局の事情がありまして院内対応となりますので病院の中から薬がでます。
 まだまだ沢山の質問や相談が寄せられているということですけども時間の関係上この辺で次の機会にお伺いしたいと思います。それでは最後に今回のまとめをお願いします。
 今日は『かかりつけ薬局』や処方せんの話をしてまいりましたが、今や薬は病気の時などには欠かせないものの一つになってますね。そこで頼りになるのは『かかりつけ薬局』ということになります。あなたもご自身の『かかりつけ薬局』を決めて薬との上手な付き合いができるようになるといいと思います。

 また、他に疑問点や質問等がございましたらあなたのお近くの保険薬局あるいは薬剤師会直接でも結構でございますのでご連絡くださいますようにお願い致します。本日はありがとうございました。