出演者 加藤ゆみ 1998.11.28

健康は,私達の願い,そしてかけがえのない宝物です。この時間では皆さんとともに,健やかな心とからだを大きく育んでまいりたいと願っております。

---いわき医療最前線---

健康で心地よい毎日の為に是非お役立て下さい。本日は、加藤ゆみ先生に目についてお話をうかがってまいりたいと思います。先生よろしくお願い致します。

”目は人生の羅針盤”と言った人がいます。人間長生きをするようになりましたが、今まで何不自由なく見えてた人が見えなくなりますと、とても不自由に感じますので、一年に一度は定期検診をする事をお薦めします。

 目は身体の中で唯一 外から肉眼で血管を見られる所です。もちろん器械を通してですが、せっかくのチャンスですから、自分の血管がどうなっているのか調べるのにはよい機会です。

 ここで一般的な目の病気について、お話ししたいと思います。

 ”目の病気”といいましてもたくさんあるとおもいますが?
 まずはじめに、白内障についてお話ししたいと思います。白内障は、昔は「白そこひ」と言われ、老人になると黒目の部分が白っぼくなる病気です。原因は年をとったり、糖尿病、アトピーなどの身体の病気又はぶどう膜炎などの眼の病気に合併して起きたり、生まれつきなどがありますが、圧倒的に多いのが老化による白内障です。ですから普通は、白内障と言われても心配する病気ではなく、一連の体の老化の一つと考えて下さい。

 だからといって何もしないでいいと言う事ではありません。手入れ次第では目の老化、即ち進行を遅らせる事はできます。その為の目薬もあります。適切な時期に目薬をつけ初めれば若い時と同じ様にとはいかなくても現状の目を維持する事はできます。それでも進行して日常の生活に不自由を感じる様になった場合は、手術をする事もできます。その手術で今一般的に行われているのは、古くなって濁ってしまった水晶体レンズといいますが、を取り去り眼内レンズに交換するというものです。ただ人工的なレンズを入れるのですから、自分の目と同じ様に微調整はできませんのでメガネで調整するようにはなります。やはり自分で勝手に調整してくれる目はいいですね。

 はい、お手入れ次第では目の老化を防ぐこともできるのですね。やはり大切にしたいですね。他にはどんな病気がありますか?
 次に緑内障ついてですが、緑内障は「青そこひ」と呼ばれていました。その訳は瞳孔(ひとみ)と虹彩(茶色い部分)の所が青味を帯びた灰色ぽい色に見える様になるためでした。この病気は眼圧(眼の中の圧力)が異常に高くなり、それが何日も続くと眼底にある視神経が破壊されれ、そして進行すると視野はだんだん欠け、狭くなり、視力も低下し失明するという病気です。

 原因は、ハッキリとはしていませんが、目をボールにたとえると、目に栄養を与える房水という水が循環しているのですが、その循環がうまくいかず、目の中に入っていく水と出ていく水の量のバランスがくずれますと、圧力が高くなりボールが水でパンパンの状態になり悪影響を及ぼすというものです。しかし寝不足、ストレス、カフェイン等が眼圧をあげる事がありますので、眼圧が高いと言われた方は、睡眠不足やコーヒー、紅茶等の飲み過ぎには注意して下さい。又薬の中にも眼圧を上げる働きのある物質を含んでいるものもあるので病院にかかる場合は、眼圧が高い事を一言言っておいた方がよいと思います。

 はい。「白内障」と「緑内障」の違いが、よくわかりました。よく聞きなれた病気に「結膜炎」がありますが、この病気にかかった場合の対処方法を教えてください。
 結膜炎は一般的によく起こりますが、もしかかってしまった場合は、出来るだけ早く眼科にかかって下さい。目ヤニ、充血、涙の量が増える、まぶたが腫れるなどが主な症状です。ウィルスで伝染するものもあるので、タオル、洗面用具などは他の人と区別して使用します。時には集団生活(学校、職場等)をお休みする
事も必要です。早く医者にかかれば早く治り、人にも移さずにすみますので、お気をつけ下さい。
 そうですね。伝染しますので、気をつけたいですね。他にはどうでしょうか?
 「飛蚊症」と言う言葉をきいたことがありますか?
 眼球の大部分を占めている硝子体と言われている透明なゼリー状の物質が何らかの原因で濁りを生じると、明るい所を見た時にその濁りの影が網膜にうつり、虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいる様に見える、これが飛蚊症です。

 原因には生理的な物と病的な物があります。生理的な原因としては老化があります。このタイプは別に心配はありません。ただ急に浮遊物が多く見える様になったら早く眼科で見てもらって下さい。網膜裂孔、網膜剥離を起こしている事があり、放っておくと失明することもあります。

 とても恐ろしい病気ですね。これらの病気にならないようにする為には、口頭でもお話されたように、年に1度の定期検診を受けることが大切だと痛感しました。
 「眼精疲労」 いわゆる疲れ目は現代杜会において頻繁に聞く言葉です。

 身の囲りには、テレビ、パソコン、ゲーム等以前に比べると比較にならない程多くの目を疲れやすくする原因が数多くあります。現実を生きていくうえには避けられない状況ですから、出来るだけ仲よく共存するためにも1時間に1回は目を休めて下さい。
 ボンヤリ遠くの方をみるのもいいですし、目をつぶるのもいいです。集中して物を見ますと、まばたきの回数が減り、ドライアイの状態になります。まばたきをする事によって涙が目の表面を潤し、保護します。   目を使う時には意識してまばたきをして下さい。まばたきの回数は1分間に約20〜30回ですが、集中時には1分間に5回位になり1/4位に減るそうです。

 そうですね、集中してますとまばたきを忘れてます。こんな時、目薬をさしますが、つい2、3滴さしてしまいますが。
 通常目薬は1回に1滴入れればいいです。2種類以上の目薬をさす場合は5分〜10分位間隔をあけて目薬をさして下さい。その時まつ毛やまぶたに目薬の先がさわらない様にして下さい。保管は、日の当たらない涼しい所がよいですので冷蔵庫がベストです。
ありがとうございました。今日は,加藤ゆみ先生に,お話をうかがいました。