出演者 馬目 伸一  1997.11.28
 毎週第4金曜日はお薬の話を伺っています。先生今日はどんなお話を戴けますか?
 病気を直すために重要なことは、第一に指示された通りに使用することですが、その為には、医薬品の品質が保たれていなけれぱなりません。私たち薬剤師は、医薬品の管理については、常に注意をはらって調剤していますが、患者さんの手に渡ってからど
のように保管されているかは、あまり把握できておりません。医薬品は、基本的に高い温度や湿度、そして光に気をつけていれぱ問題なく使用できますが、注意が必要な薬品もいくつかあります。

 今回は、内用薬・外用薬・その他の薬品についての使用期限と、保存をする時に注意する点について、お話したいと思います。

 医薬品の使用期限とは?
 医薬品が安全、かつ十分な効果が得られる期間のことですが、あくまでも未開封で指定された条件のもとで保存された場合であり、保存の方法に問題があれぱ、その期間が短くなる事もあります。
 医薬品に記載されている保存に関する言葉の意味とは?
 「室温」とは、1℃〜30℃、そして「冷所」とは別に規定するものの他は、15℃以下で保存することです。「湿気や光に注意して」とは、直射日光の当た'らない乾燥した場所、例えぱ、.乾燥剤を入れたカンの中などで保存することです。
 内用薬を保存する場合の注意点とは?
 錠剤やカプセル剤のように、密封したヒートシールで包装されている医薬品の場合では、温度・光・湿気にさえ気をつけていれぱよいのですが、一度に服用する薬剤を一包包装にしたものの場合には注意が必要です。
 散剤の中には湿気や光に弱い薬品が比較的多く、特に二種類以上混合したものの保存には注意して下さい。
 水剤を保存する場合の注意点とは?
 水剤には保存剤や安定剤などが加えられていますが、希釈したり混合したりすると、有効期限内でもその効果が保持できない場合がありますので、必ず冷蔵庫内で保存して下さい。また、水薬瓶に口をつけて飲むことは汚染の原因となりますので、決して行わないで下さい。
 外用薬を保存する場合の注意点とは?
 はじめに、眼科用剤・耳鼻科用剤についてですが・・・
 基本的には日の当たらない涼しい場所、また袋が付いていれぱ必ず入れておくように保存しますが、薬品によっては、有効期限が1〜4週間と短いものもあります。
 また、点眼する時には容器の先端が目に触れないように注意して下さい。
 座剤を保存する場合の注意点とは?
 直射日光の当たらない涼しい場所で保存して下さい。冷蔵庫での保存が量適です。ストーブのそばなどには絶対置かないようにして下さい。
 エアゾール剤を保存する場合の注意点とは?
 危険ですので車の中や火のそばなどに置いて40℃以上にならいように注意し、室温で保存して下さい。また、吸入口を清潔にするために時々お湯などで洗い流して下さい。火中には決して捨てないで下さい。
 軟膏剤を保存する場合の注意点とは?
  一部を除いて室温で保存して下さい。汚染を防ぐために、塗布する場合には指先を清潔にした方が良いでしょう。
 湿布剤を保存する場合の注意点とは?
 開封後は包装のチャックなどをきちんと閉めて、外気にふれないようにしてなるべく涼しい場所に保存して下さい。
 インシュリンを保存する場合の注意点とは?
 凍結を避けて冷蔵庫で保存する事が基本ですが、室温(1℃〜30℃)での保存が可能ならば、外出や短期間の旅行の際に携帯できます。直射日光や凍結は、薬品の効カを低下させるおそれがありますので、絶対に避けて下さい。
 その他に注意する点は?
 医薬品は、絶対に小さな子供の手の届かないところで、常に決まった場所に、薬品以外の物と区別しで保管する事が重要です。
 また、同じ症状でも違う病気の場合もありますので、以前に処方してもらった薬を安易に服用することは、好ましくありません。
 最後に、お薬に関して判らないことや疑問に思う事がありましたら、迷わずに、病院や調剤薬局の薬剤師までお問い合わせ下さい。
 ありがとうございました。